『クロスセル戦略』(7)
あなたはこの商品を買うべきなのですよ!
おさらいする・・・
セルフ・コンサルティング戦略のミッションは・・・
「顧客に圧倒的に支持され、圧倒的に儲けること」
顧客に支持されなないような戦略は選択してはいけない。戦略を考えるときに常にこれをチェックしなくてはならない。
前回までセルフ・コンサルティング戦略のひとつ、クロスセル戦略についてお話してきた。
何かひとつの商品を販売する際に、関連商品も同時に購入して戴くように促し、売上げを向上させるという戦略である。
顧客の購買傾向を最新のCRMシステムなどを用いて分析するものから、セルフ・コンサルティングの実践者が行っているように、知恵を最大化し、最小の予算で最大の効果をめざすものまでいろいろだ。
しかし、いずれにしろ重要なことはやはり顧客に支持されることだ!
例えばクロスセルはセット販売でも実現する。しかしただのセット化で顧客は期待するのは「それでいくら安くなるの?」ということだけだ。
又、本当に欲しいものに余分な商品を付け販売されたら顧客は、あなたの販売方法に不快感を持つだろう。
さてこのセット販売によるクロスセル戦略で顧客に圧倒的に支持されるもうひとつの方法がある。
それは顧客に「あなたはこの商品を買えばいいのですよ!」と教えてあげること。
私は数年前にスノーケリングを始めた。ダイビングではなくスノーケリングだ。量販スポーツ店で販売しているスノーケリングセットはどれも玩具のレベルだった。
そして私はダイビングショップへ。ところがまったくの未経験者である私はいったい何を買えばいいのかわからない。ちなみにダイビングショップに入ることすら勇気が必要だった。
若い店員が話しかけてきたので思いきって質問した。感じのいい店員だったが何を言っているのかわからない。それは相手にとっても同じこと・・・
スノーケリングに関する情報は、書籍でもインターネットでも乏しく、あいかわらず私は何を買えばよいのかわからないままだった。
そして何日か後のある日、そのダイビングショップに出会った。
「スノーケリングならすぐにはじめられます!ゼロからはじめるスノーケリングセットをプロのスタッフが厳選しました!泳ぎが苦手でも大丈夫です!ぜひ一度、ご覧ください」
そして店にはこんな壁紙風の手作りのポスターが・・・
「この熱帯魚は○県の○○海岸で○月に海辺からたった5メートル沖でスノーケリングをしながら撮った写真です!ダイビングでなくても海水浴でこんなに楽しい新しい海の遊びスノーケリング!」
そしてセット商品が置かれている・・・気持ちはもうワクワクしてきた。
「この最小のセットで本格的なスノーケリングができます!まず入門用にセットを考えました!商品はどれもダイビングで使用する本格的なものだけ!昨年モデルなど安価なもので組み合わせました!」
スノーケル・マスク・フィン・ブーツ・・
そしてそれぞれになぜこの商品を選んだのか?スノーケリングにはどのレベルの商品が必要か?(充分か?)なぜこの商品がスノーケリングに必要なのか?がわかりやすく書いてある。そしてさらに・・・
「泳ぎが苦手な人や、はじめてのスノーケリングにはフローティングベストもあります!これで足が付かない場所でも安心です!」
そして
「ご購入の際にはお声をお掛けください!!」と・・・
あなたの会社やあなたの店の顧客のすべてが明確に自分が何を買えばいいのかを知っている訳ではない!初心者や入門者用は基本として、その他にも○○用、○○な人用など多彩なバリエーションがある。
そしてその多くのケースでは関連製品の購入が必然となり、クロスセルが可能となる。しかも顧客にも支持される。圧倒的に・・・
最終的にお店の人はマスクを私に合わせてくれてた。スカートと言う顔とマスクを密着させるためのゴムの部分は、私の顔にピッタリでマスクの内部に水が入ることは今もない。少なくとも私はこの買い物に大満足であった。
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この講座はまぐまぐで連載中のメールマガジン「経営トップに贈る!シンプルな戦略と戦術100選」をもとに再編集を行い掲載しています。
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